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中島の「火様」 守る民泊 古民家を改装 本格始動へ

投稿日 : 2019年6月3日 | 最終更新日時 : 2019年6月3日

[中日新聞]

2019年6月1日

カフェや農業体験も

 生活の火として、七尾市中島町河内で三百年以上続くとされるいろり火「火様」の風習を受け継いでいる森田孝夫さん(69)=埼玉県所沢市=が、所有する古民家を活用して本格的に民泊事業を始める。築二百七十年の古民家に泊まりながら、「現代の生活にはなくなったいろり火を五感で感じてもらいたい」と意気込んでいる。(松村真一郎)

 森田さんは、妻の実家の古民家を改装し、二〇一六年に隣に住んでいた女性から同地域に伝わる火様の種火を分けてもらい、特注のランプにともしている。女性は翌年に亡くなり、現在は森田さんだけが火様を守り続けている。

 「都会から田舎に来て、ゆっくりとした時間を味わってほしい」と、今年一月に民泊許可を取得。これまでに三件の宿泊を受け入れ、改善点などを聞き出しながら、来年四月以降の本格オープンに向けて準備を進めている。

 隣接する納屋も改装してカフェを開く予定。朝食にカフェの食事を提供するなど、連動した取り組みを進める考えだという。種火をろうそくにともして行うヨガのほか、田植え、稲刈りの農業体験もするという。民泊やカフェは金沢市にいる妻の妹が運営する。

 夕食時には、火様の種火をランプからいろりに移し、料理に使ったり暖を取ったりと、生活の火としてよみがえらせる。森田さんは「火様をもう一度生活の火に戻して、多くの人に知ってほしい」と話している。(問)能登里山クラブ岩穴のメールアドレスiwana.morita@gmail.com