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ホームシェアのスタートアップ「Lyric」が、エアビーアンドビーが主導する資金調達ラウンドで、1億6000万ドル(約180億円)を調達した。企業価値が300億ドルを上回るエアビーアンドビーと共に今回の出資に参加したのは、不動産企業のTishman SpeyerやRXR Realtyらだ。

また、Lyricの既存出資元のFifthWall Venturesや、スターウッド・キャピタルCEOのバリー・スターンリヒトらも追加で出資した。今回のシリーズB資金調達は約50%が借り入れで、Lyricの累計調達額はこれで1億8500万ドルに達した。

サンフランシスコ本拠のLyricは評価額を公開していない。Lyricではアパートのワンフロアがまるごとレンタルでき、各部屋にはインスタグラムで映えるような家具が揃えられている。同社は物件のオーナーと旅行者を仲介することで、利益をあげている。

「Lyricは多様な物件を取り揃えることで、旅行者に柔軟なオプションを提供していく」と、Tishman SpeyerのCEOのRob Speyerは述べた。

Lyricsで提供される部屋の平均価格は1泊220ドルで、エアビーアンドビーと同様なプラットフォームに約500部屋のスイートが掲載されている。利用は2泊から可能で、各部屋にはCasperのマットレスや、Fretteのリネンが揃えられている。また、トイレタリーにはMALIN+GOETZ(マリン アンド ゴッツ)のアイテムを用いている。

エアビーアンドビーの事業部長グレッグ・グリーリーは「Lyricは今後、ホスピタリティ分野に新たな息を吹き込み、素晴らしい体験を顧客らに提供していくことになる」と述べた。Lyricは調達資金を用い、今後12カ月で物件数を2500ユニットに拡大させる計画だ。

賃貸物件のオーナーらはLyricのプラットフォームを利用することで、空室率を下げられる。LyricのCEOのAndrew Kitchellは、「当社のプラットフォームに物件を掲載することで、オーナーらは物件の価値を高められる」と述べた。

Kitchellは2009年から不動産テクノロジー分野の経験を積み、2014年にJoe Fraimanと共にLyricを設立した。Fraimanは2011年にインテリアデザインのスタートアップ、Tastemakerを立ち上げていた。

編集=上田裕資