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地域データを活用した政策アイデアコンテスト、福島の小学生と香川大学が最優秀に

投稿日 : 2017年12月18日 | 最終更新日時 : 2017年12月18日

日経ビジネス オンライン – 2017.12.18

http://business.nikkeibp.co.jp/atclbdt/15/258675/121800070/

「地方創生☆政策アイデアコンテスト2017」報告

2017.12.18市嶋 洋平

内閣府は12月16日、「地方創生☆政策アイデアコンテスト2017」の最終審査会・表彰式を開催した。最優秀となる地方創生担当大臣賞は、大学生以上一般の部は香川大学のチーム、高校生・中学生以下の部は、福島大学附属小学校のチームがそれぞれ受賞した。

最優秀の地方創生担当大臣賞に輝いた福島大学附属小学校のチーム

「地方創生☆政策アイデアコンテスト2017」は、国のビッグデータ分析・見える化サービスである「地域経済分析システム(RESAS)」を活用し、地域の現状・課題をデータで分析し解決策となる政策アイデアを競うものだ。全都道府県から975件(高校生・中学生以下の部328件、大学生以上一般の部647件)の応募があり、中学生から大学生、地元の有志や自治体職員など10チームが最終のプレゼンテーションに挑んだ。

福島大学附属小学校のチーム

最優秀の地方創生担当大臣賞に輝いた福島大学附属小学校のチームは、「ふくしまにぎわい大作戦(地元商店街を盛り上げるために私たち小学生ができること)」と題して発表した。

買い物客の流出をデータで把握

地元・福島市の商店街の活気がなくなっている状況をRESASのデータで客観的に説明したうえで、政策アイデアを披露した。具体的には、RESASの流動人口データを活用し、休日にショッピングモールがある隣県の宮城県名取市に人が流れていることを把握。福島市の商店街に自動運転車を導入することで、街全体を仮想のショッピングモールのようにして回遊してもらうことを提案した。

福島大学附属小学校5年生の七島海希さんと、高橋かな恵さんは、福島の商店街での調査やインタビューも入念に行い「休日なのにあいていない商店がある。お祭りの日にもあけていない店がある。ゴミ拾いなどのイベントを通して商店街の人とも仲良くしていきたい」と指摘。受賞後は「是非、福島にきてください。RESASの滞在人口率の上昇にもつながります」とコメントした。

香川大学のチーム

大学生以上一般の部で最優秀となった香川大学の地域連携学生委員会なえどこは、「小豆島×迷路民泊×空き家~空き家が島の宝に!?迷路民泊を起点とした観光振興で小豆島がもっと元気に!!~」と題して、小豆島の観光客を増やすための方策を提案した。

「迷路民泊」で外国人の宿泊呼び込み

RESASのデータから観光客が日帰りしてしまい、宿泊していないことを把握。そのうえで、小豆島の迷路のような街並みと空き家などを利用して、外国人にも好まれる安価で長期滞在できる「迷路民泊」として打ち出すことを提案した。貸し出す側の住民の不安を払拭するために、受付管理の施設を設立し、宿泊者の本人確認を徹底することも示した。

岡山県備前市役所のチーム

優秀賞となった、岡山県備前市Bizen Team RESASは、備前市の市役所の担当を横断したチームだ。独自の教育制度などを積極的に展開しているにも関わらず、若者世代が周辺地域に流出していること、一方で同市に周辺から通う人が多くいることをRESASで把握。通勤客にまずは「プレ市民」として仕事帰りに楽しんでもらう場を提供していくことなどを提案した。

山口県立周防大島高等学校のチーム

同じく優秀賞となった山口県立周防大島高等学校 普通科特別進学コースAチームは、人口減少・高齢化の実態をRESASで把握。周防大島に観光客を呼び込んで活性化し、定住人口の増加にも結びつけたいとした。そのために観光客が住民のクルマをヒッチハイクで利用できるチケット制度を導入することを提案した。住民はチケットを集めることで、島内で使える地域通貨に交換できる。

梶山弘志 地方創生担当大臣

最終審査会・表彰式には梶山弘志 地方創生担当大臣も出席し、コンテストの応募から最終審査会に至る状況を説明。最優秀賞のプレゼンターを務めたうえで、「若い力があることを確認できた。実現に向けて地域も協力してほしい」と述べて締めくくった。