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スマホはホテルで借りる、無料サービス15万台に

投稿日 : 2017年11月9日 | 最終更新日時 : 2017年11月9日

日本経済新聞 – 2017.11.9

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23252410Y7A101C1XQH000/

ホテル各社が宿泊客に無料で貸し出すスマートフォン(スマホ)の導入を急速に増やしている。シャープなどが出資するハンディジャパン(東京・港)が7月に始めたばかりのサービスだが、契約台数は10月末で15万台を突破した。訪日客は増え続けるが、気軽にネットが使える無料Wi―Fiの整備は遅れている。民泊の台頭やホテルの新設ラッシュが続くなか、訪日客にアピールする手段として一段と広まる勢いを見せる。

京王プラザホテルは客室内のスマホで体験プログラムを案内する

京王プラザホテルは客室内のスマホで体験プログラムを案内する

「handy(ハンディ)」は国内通話と米国などへの国際通話、ネット通信などが全て無料で利用できる。外出中もWi―Fiに接続せずにネットが使えるため、訪日客にとっての利便性が高い。交流サイト(SNS)のアプリは自由にダウンロードできるうえ、プライバシーにも配慮してデータはチェックアウト時などに削除する。

第1号として7月にロイヤルパークホテル(東京・中央)が導入。ザ・キャピトルホテル東急(東京・千代田)やホテル椿山荘東京(東京・文京)などの有名ホテルが続いた。11月1日からは東京ベイエリアで初めてグランドニッコー東京台場(東京・港)が全882室で提供を始めた。

9月に全1438室に導入した京王プラザホテル(東京・新宿)では、海外からの宿泊客を中心に半分弱の客室で利用されているという。同ホテルでは茶道体験や浴衣レンタルなどホテルが開く体験プログラムの空き状況などもhandyで知らせる。

宿泊部宿泊オフィスの三浦誠之チーフスーパーバイザーは「スマホにメッセージを直接送ることで館内サービスの認知を上げて誘客につなげたい」と話す。

handyは香港の企業が開発したサービスで、日本ではハンディジャパンがホテル向けに定額で貸し出している。端末はシャープが提供する。端末の設置や通信回線の利用などをハンディジャパンが幅広くサポートし、ホテル側は初期の負担が軽い。

ホテルは月に1台あたり税別980円からの利用料が必要だが、現在は1年間は無料で使える。ホテルにとって手間とコストがあまりかからないことも急速に広がった大きな要因と言える。

ホテル側が無料期間が終わっても継続利用するかは不透明。しかし、ホテルの事業環境は厳しくなる可能性があり、今後も増加が見込める訪日客の取り込みは経営を左右する大きな問題だ。ハンディジャパンの勝瀬博則社長は「ホテルと宿泊客にとって必要不可欠なインフラにしたい」と強調。さらに利用を広げたい考えだ。

(企業報道部 清水孝輔)

[日経産業新聞 2017年11月9日付]